エッフェル塔の第一展望台下に、グルっと外周を囲むように文字が刻まれているのをご存じですか?

黄金色に輝くこの72の文字は人名。実はこの名前、19世紀のフランスが誇った科学者・技術者たちのものなのです。
しかし、🤔なぜエッフェル塔に彼らの名前が?
🤔誰が選んだの?と思いますよね?
そこには、エッフェルが密かに込めた“未来へのメッセージ”がありました。
➡️なぜエッフェル塔に科学者の名前が刻まれているのか?
1889年のパリ万博――
エッフェル塔は「最新技術の象徴」として建設されました。
ギュスターヴは度々、この塔は自分ひとりの作品ではなく、ここに至るまでの科学者たちの歩みの上に立っているのだと話していたといいます。
そして、最大級のリスペクトとして、数学・物理・化学・生物・工学など、19世紀までの“フランス科学の発展に寄与した人物”を塔に刻むことを決めました。
➡️72人はどうやって選ばれたのか?
72名の名前選出は、エッフェル1人の独断ではなく、エッフェル社の技術者チームと当時の学界の意見を調整しながら決めたのですが、
- フランスの学者であること(国民的誇りの象徴だったため)
- 基礎科学・応用科学の発展に大きく貢献した人物
- エッフェル塔の建設以前(1850年代まで)に功績を残した人物
これらが主な選考基準でした。
しかしながら、デザインを商いとする私が気になったのは・・・
「文字数の多い苗字を持った人はいなかったのか?」
ということ。私自身も結婚後名前を変えてイエットマンエッフェルという長い苗字になり、特に日本では名前を書くときにマスが足りない、ということがよく起こります。この科学者たちの名前が刻まれているプレートは約高さ60センチ、幅が2メートル前後。ということは長い名前の人はどうしたのだろう?と気になって調べたところ。。。
実際、名前が長くて記載に至らなかった人が😶いるらしいです!(例えば、Boussingault、Sainte-Claire Devilleなど・・・)なんか残念ですね。
そんな選考基準をすべてクリアして、実際に名前が載っている72人。
人類の身体的健康を向上させるだけでなく、精神的・知的豊かさも高めるような施設や機関を設立したり、プロジェクトを実行したり、機械を発明したり、輝かしい業績を残した方ばかりです。
中には私達が日常的に使っている単語の語源となる方も。
この塔は、ひとりのエンジニアではなく、長い科学史の結晶として建てられたのです。
次回ぜひこの72人を紹介します。
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