久々の更新になってしまいました😅。なんでこんな時間が空いてしまったかは後々お話するとして、今日は雑誌「ブルータス」そして、エッフェル家族の縁で知り合ったジャーナリスト・村上香住子さんのお話をさせてください。
2023年がギュスターヴ・エッフェルの没後100年にあたるという話に主人となり、何か記念するイベントができないだろうかと話だしたのが、2021年春。まだ何ができるかはわからなかったけれど、フランスではもちろんのこと、日本でもフランス、エッフェル搭、ギュスターヴに興味を持って下さる皆様に向けて何か出来る事がないかと漠然と考え始めました。
そんな時のある週末。ランチを家族でと実家に行くと、義父が私にプレゼントがあると(かなり珍しい😆)。なんでも暫くぶりに突然見つかったものだとか。
それがこちら↓
ブルータス1989年1月1・15日号。
義父に「この雑誌知ってる?」と渡されて、私、大興奮。
ブルータスと言えば、あらゆるジャンルをこだわりの切り口で特集していくアート・カルチャー雑誌。もちろん知らないわけありません。(私は得にカーサのお世話になったなぁ)なんで?お義父さんが?ブルータス?
実はこの雑誌に、義父の母(主人のお婆様)ジャニーヌの記事が掲載されているのです。エッフェル塔100周年にあたっての記念インタビューです。
もちろん当時は自分の息子が日本人と結婚するなんて思ってもいなかった義父。ただ、ジャニーヌはほとんどメディアに出た事などなく、インタビューを受けた事自体も非常に珍しかったため、記事になんて書いてあるかは読めないものの、記念に大事に保管していたのだそうです。
私が主人と出会った頃には既に亡くなっていたジャニーヌ。会ったこともない親族に、まさか日本の雑誌を通じて出会う事ができるとは!
「どんな事が書いてあるの?」と興味深々の義父&仏家族。久しぶりに見る母親の写真に「見て、これ僕のマモンだよ」ととても誇らしそう。
ジャニーヌはギュスターヴの初曾孫。晩年のギュスターヴと10歳の時まで夏のバカンスなど一緒に過ごしていたそうです。インタビューではその時の思い出など、歴史上のギュスターヴの話というよりは家族のエピソードが沢山語られています。今となっては存命だったギュスターヴに会ったことのある家族はいないので、貴重な記録です。
自分だけが読める優越感(子供もちょっとは読めるけど)に浸りながら、どんな事が書いてあるかを義父始め家族みんなに語り、とても特別な週末の家族の時間を過ごしました。
そしてなんと当時(34年前)、ジャニーヌにインタビューをして下さったのが、村上香住子さん。この雑誌をもらった当初はもちろん連絡先など知らなかったのですが、友人のジャーナリストにこの話をしたところ、「私、連絡できるかも!」と間に入ってくれまして。現在は日本在住という香住子さんを昨年の夏、鎌倉に訪ね初対面となりました。
香住子さんも突然の訪問にもかかわらず、暖かく迎えて下さり、雑誌と人とが国を跨って結ぶ縁に大感激でした。
そしてこの度、香住子さんがパリにいらしているとのことで、主人と雑誌を持ってお会いしてきました。
香住子さんの滞在先はなんとも素敵なエッフェル塔ビュー。ブルータスのみならず、ELLEやVOUGEなど沢山の仏系雑誌で活躍されている香住子さんのお話も交友関係もとても面白く、真夏日のパリでのホットな再会でした。
香住子さんとはこれからまた面白い事が一緒にできそうな気がしています。また東京でお会いしましょう。
そして最後にこの場を借りて、義祖母の記事を掲載してくださったブルータス編集部の皆さんにも感謝の意を伝えたいと思います。
昨今デジタル化が当たり前の時代ですが、やはりこうやって手に取れる物が時間を経て次の手に渡る、そして繋ぐロマンを改めて感じております。
高橋由人
1989年1.15号、BRUTUS
バックナンバー探してみましたが、
同年の他の号は5〜6000円で
ありましたが、この号は
見当たりませんね。
手に取り読んでみたい。
ゆきこ
流石に34年前ですからね。ゆーじさん、この頃何してた?ヨージさんのところかしら?
Ayako Raponi
素晴らしいですね。
ゆきこさんとパリ小町で初めてお目にかかった時エッフェルさんというお名前まさかと思ったけど
フランス人でさえ近寄り堅いご家族の一員になったゆきこさんとお友達になれて誇りに思います。
ゆきこ
あやこさん、ありがとうございます。普段はあまり意識していないんですが、こういう事があると、家族の歴史をヒシヒシ感じますね。