12月7日、8日にBeaux-Arts de Paris (国立高等美術学校)にてColloque Eiffel(エッフェル・シンポジウム)が開催されました。Colloque Eiffelは、ビジネス・科学・建築・航空学・気象学・産業革命と様々な角度からギュスターヴの功績を見つめ直す、文化庁とパリ大学によって企画されたコンフェランスです。
会場となったBeaux-Arts de Parisは1648年に設立されたルイ14世が17世紀に設立した王立絵画彫刻アカデミーの後継といわれ、現在のボナパルト通りにある建物に引っ越ししてからすでに200年は経っている、ドガやドラクロワも学んだ歴史的な学校です。
その中の広い講堂をお借りしての開催となりました。威厳のある美しい講堂です。まる美術館みたい。
プログラムは以下の通りです。
【1日目】
Session 1:Economie, société, mécénat, science ouverte
・Eiffel, ingénieur et entrepreneur (エッフェル、技術者と起業家)
・Eiffel, mécène des sciences appliquées (エッフェル、応用科学の後援者)
・Du tall building au skyscraper: inventions américaine, de Buffington, à Sullivan, à Ferris, et le mythe de la tour Eiffel, 1887-1893 (高層ビルから超高層ビルへ:アメリカの発明、BuffingtonからSullivan、Ferrisまで、およびエッフェル塔の神話、1887-1893年)
Session 2 : Constructions métalliques et architecture
・Gustave Eiffel constructeur (ギュスターヴ・エッフェル 建築家)
・Eiffel in perspective. The context of a complex case (視点から見るエッフェル。複雑な事例の文脈)
・Viaducs ferroviairer en arche métallique : principes de conception et de dimensionnement avant et après Garabit (メタルアーチ鉄道高架橋:ガラビ前後の設計と寸法の原則)
・Fer, fonte, acier, Gustave Eiffel à la croisée des chemins (鉄、鋳鉄、鋼、ギュスターヴ・エッフェルの分岐点)
・Comment rénover en préservant l’authenticité des structures métalliques à la Eiffel: l’exemple des halles de gare (エッフェル塔のような鉄骨構造を保存しながら改修する方法:駅のホールの例)
【2日目】
Session 3 : Aérodynamique et météorologie
・Eiffel, aérodynamicien et météorologue (エッフェル、空気力学者および気象学者)
・100 ans d’avancées depuis Eiffel (エッフェル以来の100年の進展)
・100 ans de souffleries depuis Eiffel (エッフェル以来の100年の風洞研究)
・Table ronde -Eiffel, inspirateur des jeunes générations (テーブル会議 – エッフェル、若い世代のインスピレーション)
Visite guidée au Musée d’Orsay
Présentation de la collection de dessins d’architecture du musée d’Orsay et visite guidée de l’accrochage (オルセー美術館建築図面コレクションの紹介と展示のガイドツアー)
私の仏語、技術的知識のなさでついて行くのが非常に難しいコンフェランスもあった😅のですが、何よりもギュスターヴに興味を持つ沢山の人達に出会え、いろいろな話を聞けたのがとても有意義な時間でした。ギュスターヴが世に残したものはエッフェル塔だけでなく、その他沢山の建設物、システム、研究結果があることをこれからも皆さんに伝えられたら光栄です。
展覧会は引き続き、エッフェル塔内中庭にて開催中!
EXPOSITION : EIFFEL, Toujours plus haut
( エッフェル-常により高く展 )
期間:2023年7月11日~2023年末
場所:エッフェル塔 中庭 時間:エッフェル塔営業時間
入場料:無料*
*展覧会をご覧いたただくためにチケットは必要ありませんが、セキュリティを通っていただく必要があります。また、エッフェル塔に上るためには別途入場料が必要です。
カタログ購入はこちらより!
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