ギュスターヴは晩年、エッフェル社の経営を娘婿のアドルフ・サルと旧友モーリス・ケクランに委ね、気象観測、天体観測、生物学的観測、無線逓信研究にいそしみました。エッフェル塔内で当初は研究をしていましたが、後にパリ16区のオートイュに研究所を構えました。それがラボラトワール・エッフェルです。
元々エッフェル塔の活用方法としてこれらの分野に興味を持ち、実験を重ねていたエッフェル。70歳をすぎて改めて風の制御に関する研究にとりかかり、1909年エッフェル型と称される風洞を建設しました。
エッフェル型風洞は現在でも使用されているシステムなんだそうです。これらの風の研究は航空機の開発に大きく貢献し、現在の航空機が作られる上でとても重要な研究だったのだとか。建設業だけでなく、自分が興味を持った分野を突き詰めて研究し続けた素晴らしい功績ですね。
ラボワトワールは現在もLa Société Aérodynamique Eiffelとして使用されているため、一般見学は難しいようですが、ぜひ機会があれば皆さんにも見ていただきたいです。
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