先日、OECD(経済協力開発機構)日本政府代表部の特命全権大使である安藤大使と奥様を、エッフェル塔へご案内いたしました。

この日は、エッフェル塔の運営・管理を担うSETE(エッフェル塔運営会社)の技術部長、アランさんとともに、大使ご夫妻をお迎えしました。

まずご案内したのは、エッフェル塔東柱の地下にあるエレベーターの動力設備です。

エッフェル塔のエレベーターは、開業当時から塔を訪れる人々を支えてきた、もう一つの重要な技術遺産でもあります。現在はこの東柱のみ当時のシステムのままで動いています。この地下設備については、ぜひ改めて詳しくご紹介したいと思います。

地下を見学した後は地上へ戻り、エッフェル塔の1階、2階、そして頂上の展望台へ。さらに今回は、一般のビジターが訪れる頂上展望台より、もう一階上にある特別な場所へもご案内いただきました。
この階は、通常技術者や設備関係者しか立ち入ることのできない区域です。アランさん、ご案内いただきありがとうございます。
普段は一般の見学者が立ち入ることのない場所のため、展望台のように周囲を囲むフェンスがありません。そのため視界を遮るものがほとんどなく、加えてこの日は快晴だったことから、パリの街をはるか遠くまで見渡すことができました。

見慣れているはずのパリの景色も、ここから眺めると、まったく違う表情を見せてくれました。
眼下にはセーヌ川とパリの街並み、そしてその先には、街を取り囲むように遠い地平線が広がっています。エッフェル塔の最も高い場所で風を感じながら眺める景色は、まさに特別なものでした。
凱旋門もこんな風に小さく見え、角砂糖のようです。

見学の途中には、サバンが当時の資料をお見せしながら、エッフェル塔がどのように構想され、どのような技術によって建設されたのか、そしてギュスターヴ・エッフェルがどのような人物であったのかをご説明しました。
安藤大使にも奥様にも大変興味を持ってお聞きいただき、さまざまなご質問をいただきながら、エッフェル塔の歴史と技術、そしてギュスターヴの人物像についてお話しする、充実したひとときとなりました。

エッフェル塔は、パリを象徴する美しい建造物であると同時に、19世紀の最先端技術と、それを実現した多くの人々の知恵や努力が今も息づく場所です。
今回、普段は入ることのできない場所まで大使ご夫妻をご案内し、その歴史を直接お伝えできたことを、私たちも大変うれしく思っています。

地下にあるエレベーターの動力設備については、次回の記事で詳しくご紹介します。
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