エッフェル塔は7年に1度、色を塗り替えすお色直しがあります。2024年にオリンピックを控えたパリでは、現在お色直しの真っ最中。

メトロ6番線よりの眺め。あちこちにカバーがついていますね。

エッフェル塔は1889年に完成して以来、実は何度か色が変わっていることをご存じですか?

以前はかなり頻繁に色が変わっていた搭ですが、近年は落ち着いたブラウンカラーでした。ですが今回のお色直しでは黃茶色という金色に近いような色に変わります。

エッフェル塔完成から20回目の塗装。約60トンの塗料が使われます。

ギュスターヴは自身の著書「 La Tour de 300 mètres」の中で、「塗装は金属構造の保存に不可欠な要素であり、塗装に注意を払うことがその耐久性を保証する唯一の方法である」と書き残しています。錆を取り除き、完全な塗装を施すことが構造物を長持ちさせるために必要不可欠だと考えていました。

実は今までの塗装は、それまでの塗装に上塗りのような形で施されてきていました。しかし、今回は塗装を一回剝がし、錆を取り除いてから再度塗装を施すことに。その作業中、鉛が検出され、作業が一時ストップしましたが無事に再開されました。

カバーで覆われた柱も幻想的

パリは南西から風が吹きつける事が多く、柱の南側が得に劣化しやすいのだそうです。50人近いスペシャリストがこのお色直しに関わり、日々綺麗になっていっています。完成が楽しみですね。

因みに現在エッフェル塔はライトアップ時間を短縮。23時45分に消灯となります。

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